主に鉄筋コンクリート（RC）構造物の建設において、コンクリートを流し込むための「型」を作り、その型を利用して所定の形に成型する工事です。この工事は、コンクリートが固まるまで型の形状を保持する役割を果たします。

• 拾い出し：施工図を基に、柱、梁、床、壁の寸法や形状を洗い出します。
• 加工：拾い出した情報を基に、型枠を作成します。主に使用される材料はベニヤ板です。
• 墨出し：現場で型枠を設置する位置を墨で示し、正確な位置を確認します。
• 建て込み：型枠を設置し、水平・垂直を確認しながら固定します。
• コンクリート打設：型枠にコンクリートを流し込みます。この時、コンクリートの圧力に耐えられるように型枠はしっかりと固定されます。
• 型枠解体：コンクリートが固まり強度が出た段階で型枠を取り外します。

型枠工事は、建物の完成後にその強度や姿勢を保つ基礎の役割を果たすため、非常に精度が求められます。型枠が不適切だと、コンクリートが漏れる、ずれるといった事故が発生しやすくなります。そのため、高い技術力と経験が必要です。

鉄筋工事は建築物の構造を支える重要な工事です。この工事では、鉄筋を加工し、組み立てて建物の骨組みを形成します。建設の基盤となる重要な工程であり、建物の耐久性と安全性を支える大切な役割を担っています。

加工帳や施工図は、工事の品質と効率を確保するための基本的なツールです。加工帳には、使用する鉄筋の種類、サイズ、数量などが詳細に記載されており、施工図は実際の工事現場での鉄筋の配置や施工方法を示します。さらに、これらの書類は工事関係者全員が共有し、共通の理解を持つことが求められます。

土木工事や建築工事において、鉄筋は正確に加工され、適切に運搬される必要があります。まず、鉄筋の加工では、設計図に基づいて正確な寸法に切断し、必要な形状に曲げます。

加工された鉄筋は現場に運搬されます。

まず、構造物の設計図を確認し、必要な鉄筋の種類、直径、配置、間隔などを把握します。その後、設計図に基づいて、鉄筋を所定の位置に配置します。
段取りは、配筋作業を効率的に進めるための準備作業です。材料の準備、作業環境の整備、作業手順の確認などを行います。

嵌合（かんごう）は、鉄筋同士をしっかりと結びつけるための技術であり、正確な位置合わせと密接な接合が求められます。

結束は鉄筋を固定するために行われる作業で、専用の結束線や結束工具を使用します。結束の際には、結束線の適切な締め加減と均等な配置が求められます。過度な締め付けは鉄筋を損傷させる可能性があるため、細心の注意が必要です。

自主検査を行うことで、設計図や施工基準に適合しているかを確認し、問題が発生する前に早期に対処することが可能となります。